第24回国臨協北海道支部学会を終えて
日時 : 2019年1月26日(土) 13:00~
場所 : 北海道がんセンター新棟 4F 大講堂
第24回国臨協北海道支部学会を北海道がんセンター新棟4階大講堂で開催しました。 北海道胆振東部地震の影響によりホワイトセミナーとの同時開催となりましたが、 当日は63名の方々に参加していただき、関係各位には深くお礼を申し上げます。
学術事業報告は「第51回日本医師会精度管理調査結果の解析報告」が飯田理事より行われ、道内施設でC、D評価はHBs抗原、PLT、APTTの3項目(合計3施設)あり、 HBs抗原はイムノクロマト法の低感度によるすり抜け、PLTおよびAPTT は記入ミスが理由でした。 記入ミスは測定法および試薬の誤登録が原因であったため、ダブルチェック等で入力を慎重に行うべきであるという内容でした。
続いて、「平成29年度北海道東北支部精度管理報告」が各担当理事より行われました。 生化学部門は若月理事より、分析は北海道・東北支部合同精度管理調査が開始された頃と比較すると確実に精度管理調査の結果は向上していると考えるが、これに満足することなく日々努力を続けることが重要である、 判読は「不確かさ」について行ったが、精度保証には欠かせない要素であり、正しい知識と理解が必要という内容でした。
血液部門は松原理事より、試料測定と好中球系細胞の新分類基準に従ってフォトサーベイの回答をしてもらいました。 一部の施設で判読に違いが見られたが、全身性炎症反応症候群(SIRS)の診断基準には「桿状核好中球以上の幼若好中球の出現が10%以上」とされており、 是正の必要があるということでした。
生理部門は村中理事より、心電図の判読方法と間違いやすい波形との鑑別について、 また、今回初めて行われた呼吸機能検査について日本呼吸器学会肺生理専門委員会の努力肺活量測定の妥当性・再現性と採択基準に基づいてベストカーブの選択方法等も分かりやすく説明されました。
細菌部門は福澤理事より、グラム染色について行った精度管理では全設問で正解率が100%であったことから、グラム染色操作は適切に実施されていると報告されました。
次に学術研究サポートプログラムによる発表が5名の若手技師により行われ、日頃の研究成果が充分に発揮された発表となりました。 質疑応答では貴重なご意見、熱心なご質問など非常に充実した討論が行われ、会員の皆様、座長の皆様方に深く感謝申し上げます。大変お疲れ様でした。 最後に、多くの皆様に参加していただき成功裏に終えることが出来たことを深くお礼申し上げます。今後も継続していきますのでご協力を賜りますようお願い致します。
開催日時
日時 : 2018年9月8日(土) 13:20~(北海道胆振東部地震の影響により延期)
場所 : 北海道医療センター 5F 大会議室
プログラム
総合司会 国臨協北海道支部 事務局長 灘 雅雄
開会の辞
13:20~13:25
国臨協北海道支部 支部長 星 直樹
支部事業報告
13:25~14:35
司会 佐藤 路生 (国臨協北海道支部 副支部長)
1.第51回日本医師会精度管理調査結果解析
国臨協北海道支部 学術理事 飯田 岳陽
2.平成29年度北海道東北支部精度管理報告
国臨協北海道支部 生化学 若月 香織
血液 松原 勤
生理 村中 美幸
細菌 福澤 翔太
血液 松原 勤
生理 村中 美幸
細菌 福澤 翔太
学術研究サポートプログラムによる発表
14:45~15:50
座長 大久保 亜希子 (国立病院機構 北海道医療センター)
長谷 健司 (国立病院機構 旭川医療センター)
長谷 健司 (国立病院機構 旭川医療センター)
1. 「当院における乳がん検診超音波検査の現状」
国立病院機構 北海道がんセンター 斉藤 史織
生理部門担当ルーチンアドバイザー 中野 裕章
国立病院機構 北海道がんセンター 堀井 美往
生理部門担当ルーチンアドバイザー 中野 裕章
国立病院機構 北海道がんセンター 堀井 美往
2. 「δ-ビリルビンを測りこまないD-Bil測定試薬の検討」
国立病院機構 北海道がんセンター 佐澤 大輝
生化学部門担当ルーチンアドバイザー 若月 香織
国立病院機構 北海道がんセンター 志保 裕行
生化学部門担当ルーチンアドバイザー 若月 香織
国立病院機構 北海道がんセンター 志保 裕行
3. 「脳波検査における周期性同期生放電がクロイツフェルト・ヤコブ病の診断の一助となった2症例」
国立病院機構 北海道医療センター 中元 雅章
生理部門担当ルーチンアドバイザー 加藤 菜穂
生理部門担当ルーチンアドバイザー 加藤 菜穂
4. 「良質な病理組織標本のために新人が何をすべきか?」
国立病院機構 北海道医療センター 竹次 渉
病理部門担当ルーチンアドバイザー 東 学
国立病院機構 北海道医療センター 広瀬 徹
病理部門担当ルーチンアドバイザー 東 学
国立病院機構 北海道医療センター 広瀬 徹
5. 「セルブロック作成法の違いによる免疫組織化学染色性の比較」
国立病院機構 旭川医療センター 田宮 知樹
病理部門担当ルーチンアドバイザー 東 学
国立病院機構 旭川医療センター 松林 聡
病理部門担当ルーチンアドバイザー 東 学
国立病院機構 旭川医療センター 松林 聡
臨床検査講座
16:00~16:30
司会 早乙女 和幸(国臨協北海道支部 副支部長)
「精度保証」
国立病院機構 北海道がんセンター 臨床検査技師長 志保 裕行
特別講演
16:35~17:35
司会 星 直樹(国臨協北海道支部 支部長)
「医療法一部改正とそれに伴う準備について」
国立病院機構本部医療部医療課 臨床検査専門職 渡邉 清司
閉会の辞
17:35~17:40
国臨協北海道支部 副支部長 早乙女 和幸