第18回国臨協北海道支部学会 速報
第18回国臨協北海道支部学会・総会が、2012年9月8日(土) 北海道医療センター5F大会議室で行われました。 9月の北海道としては異例となる暑い日が続く中、41名の参加者が集まり学会がスタートしました。当ページでは当日の学会の模様をいち早くお伝えします。
この中で、「医師会精度管理における道内の各施設の成績は全国的にみて好成績であるが全国国立病院機構内では下位に甘んじている」と報告があり、さらに「検査室を客観的に評価する仕組みがない中、機構内での検査室の評価は医師会精度管理の成績に左右される可能性があるので、成績が下位=悪い検査室と評価されない為にも北海道支部の各施設は100点を目指して頑張りましょう」と今年度の医師会精度管理に向けて激励の言葉がありました。
続いて、昨年度初めて実施した新人育成を目的とした「学術研究サポートプログラムによる発表」が今年度も行われ、旭川医療センター 中山技師、北海道医療センター 武智技師、北海道がんセンター 出村技師による研究発表がありました。 フロアから多数の厳しい質問が向けられる中、ルーチンアドバイザーの助言を受けながら無事発表を乗り切りました。発表を行った技師のみなさん、研究発表をサポートされたルーチンアドバイザーのみなさんお疲れ様でした。今後の活躍を期待しています。
今年度の臨床検査講座は、「統計学の基本的な考え方」と題して志保支部長が講師を務めました。
この中で、標準偏差と標準誤差の違いや、変動係数の誤用例、有意確率の意味、不偏標準偏差についてなど統計学の基本的ではあるけど非常に重要な部分をわかりやすく説明されました。
また、誤用のある論文を例として挙げ、どこがどのように間違っているか解説されました。
皆さんは誤った使い方をしていませんでしたか?
特別講演は、講師にロシュダイアグノスティックス株式会社 松島 崇博氏を迎え「効果的なプレゼンテーション」と題して行われました。
松島氏によるとプレゼンテーションを行ううえで、準備とリハーサルが特に重要であり、聞き手(キーパーソン)が誰なのかをよく考えて、聞き手に視点を置いた準備が大切であるとお話がありました。
聞き手に視点を置いた上で、「ワンセンテンス力」「構成力」「例え力」「論理整理力」「ビジュアル力」「図解力」「レイアウト力」の7つの力を駆使してプレゼンテーションを組み立てる具体的な方法を伝授していただきました。
また、発表時のポイントとして、視線の移し方、沈黙の積極的な活用や上級者向けの「つかみ」の用意の仕方、プレゼンテーション終了時に拍手をもらうためのテクニックについてもお話があり大変中身の濃い特別講演となりました。
最後に、注意点として海外向けのプレゼンテーションなどでは、日本人男性がよく行う「気合を入れる為、ベルトを持ってズボンを上げる」動作はセクハラになる可能性があるので注意してくださいとのお話がありました。
男性会員の皆さん、海外講演などの際には注意しましょう。
以上の様な状況で学会は定刻通り、大盛況のうちに無事終了しました。
学会・総会・学術交流会に参加された皆様、お疲れ様でした。
追伸
今回の特別講演が好評であったため、講演を聴けなかった国臨協会員の皆様のために 当日使用されたスライドのダイジェスト版をホームページに公開することにしました。今後、プレゼンテーションを予定されている方は、ぜひ活用してください。公開はこちらから
第18回国臨協北海道支部学会のご案内
第18回国臨協北海道支部学会を下記の日程およびプログラムで開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちしております。
開催日時
日時 : 2012年9月8日(土) 14:00~
場所 : 北海道医療センター 5F 大会議室
プログラム
開会の辞
学術事業報告
国臨協北海道支部学術常任理事 佐藤 路生
国臨協北海道支部学術常任理事 早乙女 和幸
国立病院機構旭川医療センター 灘 雅雄
学術研究サポートプログラムによる発表
細菌部門担当ルーチンアドバイザー 石田 憲英
生理部門担当ルーチンアドバイザー 早乙女 和幸
病理部門担当ルーチンアドバイザー 平 紀代美
臨床検査講座
休憩
特別講演
人事・総務部門 人事部 部長 松島 崇博